開発工建のもう一つの顔

開発工建株式会社には、社会資本を支える土木工事部門と並び、もう一つの重要な事業があります。それが機械製造部門です。
北海道という厳しい自然環境や多様な基準・要求に対応するため、私たちは高い耐久性・操作性・作業効率を追求し、製造と改良を重ねてきました。
「現場の困難を、機械の開発で克服する」——この創業者の思想は、今も私たちの精神に息づいています。
空知の農業に欠かせない「トレンチャー」

私たちが製造する主力製品の一つに、「トレンチャー」があります。
創業者が開発し、改良を重ねてきたMS-75は、農地の排水性を向上させる暗渠排水(あんきょはいすい)の施工を行うための機械です。
暗渠排水は、農地の排水性を高めることで、農作物の品質向上や営農の生産性向上など、さまざまな効果を発揮します。
空知地域には、石狩川流域の石狩平野が広がり、現在では北海道一の作付面積を誇る稲作地帯となっています。
もともと水はけが悪く、耕作に適さない泥炭地だったこの地域で、創業者が開発したトレンチャーは、今も空知の農業を地道に支え続けています。
雪国の暮らしを守る「小型ロータリ除雪車」

もう一つの主力製品が、「小型ロータリ除雪車」です。
空知のような豪雪地帯では、冬季の除排雪業務が欠かせません。札幌市との共同開発により生まれ、改良を重ねてきたHK133Vは、歩道の除雪や車道の掻き上げなどの作業に対応し、その小型で頑丈な車体を活かして多用途に活躍しています。
また、夏季には草刈装置などのアタッチメントに交換することで、通年稼働が可能です。
当社の強みのひとつが、充実したアフターサービスです。
設計・試作・現場での実装・フィードバック・改良という、ユーザー視点に基づく開発サイクルが確立されているのは、製造と販売が一体となっている当社ならではの魅力です。
設計だけで終わらない、現場直結のものづくり

図面やシミュレーションの世界だけでなく、自分たちの手で組み立て、試験し、そして地域の現場で動く機械を見ることができる。“設計から運用までの一貫したプロセス”を経験できる環境がここにあります。単なる設計職にとどまらず、「ものづくりのすべてに関わりたい」と思う方にとって、ここは大きな飛躍のステージとなるでしょう。